居合の道具詳解② 道着と和服

居合道の道着

居合をするために必要な衣服

居合を稽古するに当たり、帯刀して抜刀する動作が必須なので形を練習したいときは少しだけの場合でも道着に着がえる必要があります。

大きくわけて
道着
和服
となります。

女性の場合でも、男性と同じものを着用します。
和服はハードルも高いし、手入れもある程度の手間が必要ですし、高段かつ演武会などでもなければ道着を着用します。

道着

稽古用の衣装で、洋物で考えるとジャージのような位置づけですね。

上衣
上半身に着るもの。

紐を結んで着用するものが多いです。
袵つきで紐がないものも。
この場合は帯で留めるか、帯のまえに腰紐・伊達締めを結んで留めます。
※袵(おくみ):前身頃に布を足してはだけにくくしたもの

袖は筒袖が一般的。着物袖も探せばあります。

下着
肌襦袢を着用と言われることが多いですが、稽古ならTシャツでも。


袴は馬乗りです。ズボンタイプのものです。腰板も必須です。
サイズはよっぽどワイドな方でない限り、紐下(=足の長さ)だけで決めます。
女性でも男性のように腰で履くのがおすすめ。ただし体型の違いから、女性のほうがしっくりくる着付けが確立されるまでに時間がかかると思います。

素材は化繊が扱いやすいです。
汗をかくので綿とか麻がいいかなあとも思いますが、布が多いので洗濯が大変です・・・。

まずは化繊でセットになっているものがお手軽です。


角帯を使用します。
結び方は、とくに指定がない場合が多いのではないでしょうか(袴で見えなくなるので)。
簡単な貝の口や一文字の結び方を覚えてしまいましょう。

素材は、正絹・化繊・綿・麻など。

坂上は木綿の角帯をしていますが、汗をかくとまったく滑らなくなり鞘引きがしづらいです!
正絹の角帯を検討中。

和服

これは武道用の衣服ではなく、単に日本古来の衣服をそのまま着用するだけのことです。
襦袢
半着or長着
角帯
袴(もちろん馬乗り)
が最低限必要です。

イベントなどで着用するときは、紋付(五つ紋)で羽織も必要となってきます。
袴は仙台平など、フォーマル用の生地です。
小物は羽織紐・足袋・草履・扇子など。

素材は正絹のもの・化繊のもの・綿や麻もあります。
綿や麻はカジュアルといった位置づけなので、正絹or化繊を選択することが多いです。

正絹の方が、夏涼しく冬暖かくさらに着心地はもちろんよいのですが
扱いが大変なのですよね・・・。
気軽に洗濯できないし、ハンガーにかけっぱなしにもできません。

はじめはフルセットで買ってみて、あとから個別に差し替えがいいのかなあと思います。
持っていないものの使いやすさとかはわからないですしね。

化繊でも、フルセットだとそれなりにしますね・・・・。

ただし、和服は必要になるとしても相当先の話だと思います!
何年もやっていても、道着しか持っていない方もいます。

まとめ

こだわる人は、道着と和服をそれぞれ揃えましょう

こだわらない人は、道着だけでじゅうぶんです。

share

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

follow