居合道の稽古ってどんなことするの?
当会での練習風景です。
礼法
稽古場に入るときは一礼を(退場する際もです)
上座に対して礼法を一通り行います。
その後、素振りから稽古に入ります。
素振り
まず手首を柔らかくするために切っ先がおしりにつくほど振りかぶって
そのまま床スレスレまで振り下ろす
※壁の目地など、縦にまっすぐなものの前に立ってまっすぐ振れているか確認しつつ振りましょう。
次は、居合腰になって45度の角度から振り下ろします。
※坂上の流派では、「居合腰」は片膝を立てて腰を落とした姿勢を表現する言葉です。この言葉は流派によって解釈が違うようです。
45度まで振り上げて
振り下ろします。
つづいて動きのある素振りです。
下段から左脚を右脚に揃えつつ振りかぶります
右脚を出しつつ振り下ろします
体育館を何往復かします。鏡で振りかぶりや姿勢などもときどきチェックします。
これらが最低限やる素振りでして、日によってはもう少しバラエティをもたせたりします。
素振りだけでも奥が深く、いまだに満足いく振りができておりません。
形稽古
その後は延々と形の稽古です。
坂上の場合は1本目の稲妻がまったく満足いかず、気づいたら2本目以降を抜く時間がほぼなくなっていることが大半です。
坂上は、三段を允可していただくまでは表之巻5本目までしかやらん!
とかたく心に誓っておりますが、この辺は個人の考え方で
どんどん形を習っていくひともいます。
ただしうちの流派でも支部によっては「○段までは○本目まで!」と決まっているところもあります。
大会でも昇段審査でも、低段のうちに必要となるのは5本目までですので焦る必要はないです。
ひとつの形を、いつ抜いても毎回おなじようにできるようになるまでには相当な時間が必要です。
坂上もここを気をつけたらあそこがおろそかになった、の繰り返しで
2年やったくらいでは、いちばん時間をかけている1本目(すべての基本「稲妻」)すらマトモに抜けません。
よく言われるのが、「納刀がうまくなるまでには2年はかかる」
納刀で2年なら、田宮流居合術の全25本が抜けるようになるまでにはいったい何年かかるのでしょうか。
居合は奥が深いですね!
ひたすら形を抜いて、終了の時間になったら全員で神前に拝礼をしておしまいです。
着替えをして解散。
お借りしている小学校には、立派な更衣室もあるので女性でも安心(CM)
この日の反省&次回の課題をぶつぶつ呟きながら帰路につきます。
坂上は、道着に羽織で徒歩通いです。この恰好で御刀袋をかついでおりますので、かなりの不審人物なことは間違いないですね!