居合をはじめて最低限のものを揃えおわると、だんだんこだわりが出てきます。
この度坂上は、かっちょよい下緒が欲しくなってしまいました。
下緒とは
刀の鞘と帯を結ぶもの。
帯から抜け落ちたりしないようにだったり、盗まれたりしないようにだったりするため。
襷として使用することもあったとか。
素材は、正絹・木綿など。
じせいさんで居合刀を注文したときには、単色しか選べなかったのですよね。
なんかもう少し個性がほしい・・・ということで
浅草までやってきました。
創業なんと明治9年!組紐専門店 桐生堂さんです。
こじんまりとした店内にところ狭しと組紐が並びます。
美しい組紐は、眺めているだけでも楽しい!
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![]() 刀の下緒 高麗組・耳付き・昼夜 寸法 八尺(約240cm)組紐・正絹・下げ緒・日本刀・真剣・居合刀・刀剣用具【楽ギフ_包装】【楽ギフ_のし】【楽ギフ_のし宛書】【10P03Dec16】 |
坂上が選んだのはこれ!
高麗組・耳付き・昼夜
黒×海老茶、です。
※高麗組とは、平打ちの組紐の一種。着物の帯締めにもよく使われます。
坂上は黒と赤をこよなく愛しているのですが、この赤みがかった茶色が落ち着いた感じで
真っ黒い坂上の愛刀の、いいアクセントになってくれています。
買った直後のかたい下緒を柔らかく
使っていればだんだんと馴染んでくるものですが、はじめはだいぶかたいので礼法などのときに扱いづらいです。
稽古をサボってばかりだとなかなか柔らかくなりません!
刀礼のときにこんな感じで丸まってしまうと、このあと帯刀して結ぶときにもたついてしまいます。
かたい紐って、垂らしても重力でまっすぐになってくれないんですよね。
そこで、以下の方法を試してみました。
湯気をあてる
やかんにお湯を沸かして、出てくる湯気に下緒をあてます。
かなり長いことあてつづけないと柔らかくはなりません。
坂上家には灯油ストーブがあり、やかんにお湯を沸かせることができるので
湯気の出てくるところに下緒をぶら下げておくだけと、楽にできましたが
コンロでお湯を沸かすとなると、ドコに下緒をぶら下げるんだ問題もありますし
ちょっと面倒かもですね。
アイロンのスチームをあてる
下緒にまんべんなくスチームをあてます。
こちらは放置できないので、ちょっと面倒です。
アイロンを浮かせて、地道にスチームをあてつづけました。
坂上家のアイロンは小さいので給水がまた面倒でした!
坂上は購入後すぐに全体講習があり、急いで柔らかくしたかったので
どちらの方法も試してみました。
少しは結びやすくなりましたが、もとがしっかりした作りなので
柔らかい、という程度まではまだまだです。
このあとは、稽古を重ねていくうちに自然に柔らかくなっていくの狙いでゆきます。
坂上と同時期に下緒を購入された高段の先生は、しっかり稽古をされているのでとっくに柔らかくなったそうです。
しっかりしたつくりの下緒は、何年経っても現役です。
組紐 浅草桐生堂